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VABELの広報展開がうまくないなと思う話

VABELという大人向けTCGイベントが開かれて、単純に個人的には楽しみだけど、広報にやばい問題があると思っていて、ずっともやもやしているので、ここに記しておく。

結論から言っておくと、「世界を変える」とうたってしまったのが、本当にまずい。
なぜなら、自分みたいなタイプの人間は、「高額の参加費のTCGイベントを普及させるための橋頭堡を作る実験的なイベント」と言えば、絶対に応援していた。それが「本当に世界を変えられるのか」と検証する目線のほうが興味を上回ってしまうからだ。
だから、この一言だけで、検証する面倒な人間が全員アンチみたいなポジションになってしまった。
VABELの「世界を変える」に違和感を感じるのは、「箱の力」というものの活用という意味では、Kanju自身がまさに利用しているからだ。その最たるものが「国立新美術館の展示」だ

例えば、これを僕が「国立新美術館に展示することでTCG業界の歴史が変わる」と言ったら、皆が一笑に付す。

現に、何も変わっていないからだ。

だけど、自分はこれを「国立新美術館に展示することで、TCG界は一つの武器を手に入れた」と位置づけている。「TCGなんて子供の遊び」と言われたり、「TCGでダブらせたカードを捨てるのはもったいない」という話が出たとき、
『でも、余ったカードを活用して、シャドーボックスというアートをする文化がTCGで発達して、ついには国立新美術館で展示するまでに大きくなりました』
これを業界関係者の人が言えるようになる。これが僕の考える「武器(正確には防具)」だ。
これが「シャドーボックスをやっている」だけだと一般の人には全く説得力がない。しかし「国立新美術館」というわかりやすい場所まで到達したということは、シャドーボックスというもののアートとしての価値を広げ、引いてはそれを牽引したTCGの文化的価値も一歩は引き上げられる。
実際に、業界関係者の方が、どこまでそれを認知して、引き出しにしてくれているかはわからないけど、それは業界の人が武器を手に取らなかったというだけで、武器としての存在価値はあると思っている。

この圧倒的な説得力が「場」の価値だと僕は考えている。

僕も、実はこれによりTCGの世界を変えられる可能性はあるとは、うっすらと考えている。
例えば、「国立新美術館という説得力をベースに、TCGの文化的価値を広げようと業界関係者の方が考え、様々な美術館や展示と提携して、各地の美術館にコラボ展示をする」それができたら、またTCGの世界は変わる。
だけどそれは「あわよくば変わる」という話であり、可能性は0に近い話だ。
これをもって「国立新美術館の展示で世界が変わる」というのは、説得力がない。

これをやってしまったのが、VABELではないかなと思っている。
僕の予想だと、「世界を変える」ストーリーはこんな感じ。

1.権威ある場所でイベントを開いて成功させる
2.マスコミ等でニュースにしてもらう
3.大きくバズって、一般の人にも認知してもらう
4.それをきっかけに、オタクの趣味から一般の認知が一歩上がる。
5.それによりイベント主催者の格が上がり、次にさらに大きいイベントを打てる

現実には、おそらく2,3の間で思ったほどバズらないと思うので、思惑は失敗する。
その根拠は、現在、公開されているニュースをつぶやいている人を見ると、非TCGゲーマーと思われる人のつぶやきが0と思われることからも明らかであろう。
カードゲーマーも驚き 参加費2万円のカードゲームイベント、六本木で開催(http://KAI-YOU.net) - Yahoo!ニュース
言葉と、起こりうる未来にあまりにもギャップがありすぎるのが問題の一つ

そして、もう一つ良くないのが、イベント参加者向けの言葉と、イベントを外から見る人というのを区別できなかったことだと思う。V2の価値がわからない人は、はっきり言って参加資格はないのは当然だし、この金額を高いと思う人もターゲットではない。この言葉は間違っていないのだけど、これは「イベント参加者」としての話でしかない。

このイベントは「TCG界を変えるイベント」と宣言してしまった以上、「イベントには参加しない人も、世界が変わるのを見届ける参加者」と巻き込んでしまった。この視点が完全に抜け落ちてしまっている。

だから「V2わからない人はターゲットではないんです」なんていう「イベント参加の価値という小さい視点」の話をしている時点で、「このイベント、世界変える気なんてまったくなくて、イベントそのものの成否しか見てない」という感想を抱いてしまう。
実際のイベント内容も「一般層に説得力のあるメンバー」を(今の所)用意すらせず、TCG業界内だけの有名人を集め、「世界を変えるほどのイベント」という高い意識を煽り、「目先の参加者ばかりに目を配る」発言をしてしまったうえに、意識高い系の人を集める、うさんくさいセミナーのような雰囲気ができてしまっている。

だから、VABELは隠し玉がない限りは、世界を変えるほどのイベントにならないと僕は思う。

この話は、最初から宣言しているように、あくまで「世界を変える」という視点で見たときの評価。僕は「大人向けの高い参加費で大会メインでないイベント」という挑戦という意味では、本気で応援している。

だから「広報が悪かった」としか言いようがない。

なので、成功しているかはともかく、同じような「箱」を利用して世界を変えようとしている立場として、自分だったらこうしてたなぁという話もしておく。

基本的には「世界を変える」を踏まえつつ、「意識を高くせず」、「イベントに参加しない人も世界を変えるための参加者」、「高級感」これらを全部盛り込んだ広報戦略が必要で、皆を巻き込んで「V2の価値を啓蒙していく」のと「非参加者も世界を変える参加に協力してもらう」というのが王道だったかなと思う

初期段階:
☓:「世界を変えるイベント」
○:「皆と一緒に世界を変えるための第一歩を踏み出す。挑戦者向けの高級志向のイベント」

発表段階:
☓:「V2の価値がわからない人はターゲットじゃない」
○:「我々もこのイベントがどうなるかはわからないが、大人向けのイベントというものを成立させたい。ぜひ一緒にイベントを盛り上げてほしい」
「V2というのはとってもすごいところで、借りるのも簡単ではない。」
「V2の価値が分かる人は、~のような人で、そういうご家族がいたら、ぜひ「V2でカードゲームのイベントをするんだって」と聞いてみてくれ!」→それを実際に聞いた人の反応を拡散し、V2の価値というのを一般カードゲーマーにも認知させる

中途段階:
☓:発表後の弾が地味すぎる
○:マスコミ取材情報などを中心に公開して「マスコミにもこんなに注目されている。これがV2という場の力で、一般の人にも拡散してほしい」

終了後:
イベントは終わったけど、これを一般に認知させるのが最大の仕事でそれに見合う内容にしていく
(中身がわからないので、あまりまだ言えない)

要するに、わからないカードゲーマーを排除するのではなく、興味を持つカードゲーマーを味方につけながら、一般層に認知させる方法というのを啓蒙しながら行うことで、世界はもしかしたら本当に変わったんじゃないかなと僕は本気で考えている。
良い材料と良いメンバーが集まっているのに、今回の広報姿勢というのは、本当に残念なのです。
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コメント

ツイッターざっと眺めた感じ、初期段階でも発表段階でも主催の人はkanjuさんが○とした言い回しで宣伝してるんですよね。

胡散臭いオンラインサロンめいた印象で定着したちゃったのだいたい先月の池っちの連投ツイートのせい。

池だけじゃなくて主催者の運営してるtcg bar oasisが違法だらけで炎上してたせいでもあるぞ

No title

開催側も参加者も、イベントに対して懐疑的・批判的な声に対していちいち攻撃的な発言をするので「ハイクラス」も「大人」も極めて疑わしく、教祖とそれに貢ぐ意識高い系にしか見えない

流し読みで読ませていただきましたが細かく分析してしっかりと失敗点に関して話されていて、このイベントが成功したかのように言われている流れに関してモヤモヤしていたものがスッキリしました。
自分は今回のイベントに関しては失敗とハッキリ言い切ってしまっていいと思っていて、私がこのイベントを知ることになった有名で発信力もある池っち店長さんはダメなところもハッキリと言っているけど言葉の意味としては残念ながらこのイベントは成功ですとか、参加したユーチューバーさんも敢えて強く言おうとしていない人が目立ちます。
このイベントに関してあまり批判されない立場の人がハッキリと渇をいれて欲しいと思いました。
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プロフィール

Author:Kanju
デュエリストとしての力を生贄にし、シャドーボックスの人として覚醒。かつてはマイアース2009年東日本チャンピオンになるほどの強豪プレイヤーだった(参加者10名)

シャドーボックス作成のご依頼、ご相談はこちら(お仕事も可)
kanju■fine.ocn.ne.jp(■を@に)

各種展示会等に出させてもらってます。展示、メディア紹介実績こちら
カード系、アニメ系、美術系、どのジャンルでも作成可能です

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